Amazonで販売を行なう際には、カート獲得率を上げることが重要といわれています。しかし、Amazon物販を始めたばかりの頃は、「カート獲得率の上げ方」どころか、そもそも「カート獲得とはどういうことか」さえ知らない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、物販初心者の方がAmazonで売上を伸ばすためのコツやカート獲得率を上げる条件について説明します。Amazon物販をこれから始める方も、なかなかカート獲得ができずに伸び悩んでいる方も、ぜひ参考にしてください。
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まずは、Amazon物販における「カート獲得」とは何なのか、詳しい仕組みを理解しておきましょう。
Amazonにおける「カート」とは、「ショッピングカートボックス」のことです。Amazonでは1つの商品ページに複数の店舗が集まるため、カート獲得率の向上が売れ行きを大きく左右します。
カート獲得が成功すると、商品ページの目立つ位置に自分の店舗名が表示されます。この状態のとき、「カートに入れる」のボタンをクリックしてもらえれば、自分の商品をそのまま購入してもらえるわけです。
なお、パソコンでAmazonの商品ページを見たとき、右側のサイドバーに店舗名が表示される場合があります。これはカート獲得まで「あと一歩の状態」、または「入れ替わり待ち」です。
カート獲得の状況はこまめに変更されるため、できるだけ自分の店舗を長く表示できるように試行錯誤を重ねることが大切です。
ショッピングカートボックスの利用資格を得るには、以下の3つの条件をすべてクリアする必要があります。
参照:Amazonセラーセントラル『ショッピングカートボックス利用資格あり』
Amazonセラーセントラルでカートの利用条件(資格)が説明されていますが、上記はあくまで最低限の基準です。上記の条件をすべて満たしたからといって、カート獲得が約束されるわけではありません。
カートの利用条件は公開されているものの、カート獲得の詳しい条件は非公開です。おそらく、以下の4点がカート獲得の要因であると考えられます。
・プライム商品
・価格
・ポイント
・評価
フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用すると Amazonプライム対象商品となるため、配送に関する利便性が高まります。これによりパフォーマンス指標が改善され、カート獲得率が上がる可能性があるのです。
評価についてはコツコツと地道に貯めていく必要がありますが、価格やポイントについては工夫次第でカート獲得率を上げられます。
Amazonでの商品価格を決めるときには、必ずカート価格に合わせるかたちで価格設定を行なってください。
このとき、「最安値よりも安い価格設定にすれば、カートを獲得できるだろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、商品の価格を下げるとライバルとの価格競争になるため、あまりおすすめしません。
価格だけで勝負するよりも、コツコツと販売実績を積んで購入者からの評価を集めることを意識しましょう。
出品者評価を集めていけば、出品者アカウントの信頼度が徐々に上がります。仕入れと販売のコツをつかんでパフォーマンスを向上させることが、結果的にカート獲得率アップの近道となるのです。
カート獲得の条件には、価格設定以外に評価やポイントも含まれると考えられます。価格を最安値に設定しなくても、カート価格にポイントをつけることで、カートを獲得できるケースがあるのです。
自分の狙っている商品で安い価格設定の出品者が現れると、焦ってすぐに価格を合わせたくなるでしょう。しかし、その価格設定が安すぎる場合は、無理に価格で対抗する必要はありません。
もし、極端に安い価格設定のライバルがいるなら、先にその安い商品を刈り取ってしまうのも1つの方法です。「刈り取り」で適正価格に戻したあと、もう一度出品して利益を確保しましょう。
「Amazon刈り取り」についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:Amazon刈り取りとは?6つのメリットや注意点、リサーチのコツを徹底解説
Amazon物販を始めるときには、事前にカートの利用条件やカート獲得の仕組みを把握しておきましょう。販売実績のない最初のうちは、カート獲得の機会が少ないかもしれません。しかし、パフォーマンス向上を意識しながら購入者の高評価を集めていくことで、カート獲得率も自然と上がっていきます。
売上アップを実現するためには、価格設定の決め方とポイントの付け方が重要です。Amazonでカートを獲得できずに悩んでいる方は、今回ご紹介したコツを覚えて実践してみてください。