物販ビジネスを始めるときに、初心者が最初にクリアしなくてはならないのが「仕入れ資金の確保」です。資金調達ができなければ、手持ち資金に余裕がなくなって、お宝商品を仕入れるチャンスを失ってしまうおそれもあります。
今後さらにビジネスを拡大していきたいと考えるなら、最初の資金は多いほうがスムーズです。そこで今回は、物販初心者でも可能な資金調達方法について、わかりやすく解説します。
転売やせどりは、基本的には少ない資金からでも始められるビジネスです。しかし、資金に余裕があったほうが、ビジネスとしての安定感は増します。
最初の仕入れで失敗したとしても、次の仕入れで利益を出せれば問題にはなりません。しかし、資金が少ない場合は最初の失敗だけで資金がショートするおそれがあります。資金繰りで悩まないためにも、まずは資金の調達方法をいくつか用意しておきましょう。
もちろん、貯金に余裕があるのがベストですが、物販で資金として用意できるのは現金だけではありません。足りない場合はクレジットカードのショッピング枠、カードローンの借入金なども活用しましょう。
物販のコツを覚えて商売が軌道に乗ってきたら、銀行の事業融資を受けることも検討してみてください。
物販ビジネスを始めるなら、現金はあればあるほどよいでしょう。現金を調達するなら、最初に家族に相談してみるのも一案です。
お金を貸してもらえるかは、家族との関係性や本人の信頼度によって変わってきます。まずは、「物販ビジネスに真剣に取り組みたい」という気持ちを家族に率直に伝えることが大切です。
家族に相談する際には、物販ビジネスの仕組みや利益の出し方を詳しく説明するようにしましょう。加えて、「利益が出た分から毎月○万円ずつ返済する」といった返済計画の詳細を説明することも重要です。物販ビジネスに対する本気度が伝われば、家族から協力してもらえる可能性も高まります。
物販の資金として活用しやすいのが、クレジットカードのショッピング枠です。信用を積み重ねていけば利用可能枠も増えていきます。
物販ビジネス用としてショッピング枠を活用するなら、毎月新しくカードを作って、使える資金を最大限に増やしていくのがおすすめです。
また、新規申し込みの際には、同時に増額申請もしておきましょう。増額の種類には「一時的な増枠」と「永久の増枠」がありますが、仕入れに使用するための増枠なので「永久の増枠」のほうを選択します。電話やインターネットで簡単に手続きできるので、継続して増やしていくとよいでしょう。
クレジットカードのショッピング枠は便利に使えますが、気を付けたい注意点もあります。先ほど「カードは多いほど良い」と説明しましたが、新規申し込みは月3枚程度にしておきましょう。カードを増やすスピードが速すぎると、審査に通らなくなるおそれがあります。
また、無料のクレカを作りすぎると審査が通りにくくなります。なので、有料のクレカ数枚で枠を大きく持つことをおすすめする。
クレジットカードの枚数が増えると管理も大変になりますが、支払い遅延が発生しないよう十分に気を付けなくてはなりません。資金が足りなくなるケースを考慮して、カードごとの引き落とし日に偏りが出ないようにしましょう。
仕入れ先によっては、使用できるカードのブランドが少ない場合もあります。カードを追加で作成していく際には、ブランドの偏りにも注意が必要です。
カードローンというと、「お金に困っている人が使うもの」「手を出してはならないもの」といった悪いイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
もちろん、ギャンブルなどの資金としてカードローンを使うのはリスクの高い行為といえます。しかし、物販の仕入れはギャンブルではなく「ビジネス」です。審査さえ通ればすぐに資金調達ができるので、必要に応じて利用を検討してみましょう。
カードローンには年利の負担があるものの、それ以上に物販で利益を出せれば大きな問題はありません。カードローンの代わりにクレジットカードのキャッシングを使ってみてもよいでしょう。
ただし、カードローンを申請すると信用情報に傷が付く可能性も否定できません。クレジットカードの審査に通りにくくなるケースがあるため、十分に注意が必要です。可能であれば、クレジットカードを複数枚作ってから、カードローンの申し込みを行なうことをおすすめします。
物販ビジネスで使える資金の種類には、現金、クレジットカードのショッピング枠、カードローン(キャッシング)などが挙げられます。なかでも、資金を増やしやすいのはクレジットカードのショッピング枠です。新規発行や利用枠の増額で次々に資金枠を増やして、効率的な事業拡大を目指しましょう。
クレジットカードの場合は、カードごとのポイント・特典を活用できるのもメリットです。仕入れで貯めたポイントを次の仕入れに活かせるので、その分の利益をさらに増やせます。締め日・引き落とし日の管理に気を付けながら、上手に活用してみてください。