Amazonで商品を販売するには、セラーセントラルへの登録が必要です。
出品用アカウントを作成し、セラーセントラルへ登録するには、入力箇所も多く最初にひと手間かける必要があります。
作業に取り掛かる前に必要な準備を行うことで、スムーズに登録できるように詳しく解説していきますので、是非参考にしてみてください。
Amazonセラーセントラルとは、Amazon出品者アカウントの管理画面です。
出品する商品の登録や管理、売上やデータ分析レポートの出力等を行うことができます。
このセラーセントラルを利用するには、出品アカウントが必要です。
Amazonでは2つの出品プランがありますので、それぞれの違いを見ていきましょう。
出品プラン | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
販売にかかる費用 | 100円/商品+販売手数料 | 4,900円/月+販売手数料 |
FBAが利用できる | ◯ | ◯ |
制限されているカテゴリーへの出品申請 | ☓ | ◯ |
レポートを使って在庫を管理する | ☓ | ◯ |
新品商品カート獲得資格がある | ☓ | ◯ |
1ヶ月に50点を超えて販売する場合は、大口プランの方がよいでしょう。プランは後からでも変更可能です。
上記のように、小口出品には規制が多くかかりますので、Amazon物販でしっかりと稼ぎを得ようとするなら大口出品をおすすめします。
Amazon出品者として登録すると、セラーセントラルアカウントにアクセスできるようになります。
・商品登録をし、在庫を管理する
・注文や発送を管理する
・返品・返金を管理する
・出品者としての評価やパフォーマンス指標をチェックできる
・Amazonテクニカルサポートに問い合わせできる
・出品している商品の日次売上が把握できる
セラーセントラルには様々な機能がありますが、主に使用するのは以上のような機能になります。Amazonで出品・販売を行う際に必要な作業はすべて、このAmazonセラーセントラル上で行います。
では実際に、販売を開始するにあたって出品アカウント登録に必要なものを見ていきましょう。
顔写真入りの身分証明書が必要です。
身分証明として使えるのは
パスポート
運転免許証
となっており、マイナンバーカードは利用することができませんのでご注意ください。
【注意事項】
・記載のある氏名はセラーセントラルの登録する情報と一致している。
・身分証には顔写真が入っており、有効期限内である。
・スマホ・デジカメ等で撮影した画像または、原本のスキャンデータを提出。
・スクリーンショットは審査対象外。
・画像又はPDFデータはカラーである。
Amazonへのサインインはメールアドレスとパスワードで行います。
また、Amazonからの連絡も登録したメールアドレス宛に届きます。
Gmailやyahooメールで構いません。
応答のできる電話番号が必要です。
携帯電話でも固定電話でも問題はありません。
大口出品者登録をすると、月間登録料の4,900円はクレジットカードから支払われます。
販売を始めると、月間登録料は売上から相殺されますので、4,900円以上の売上があれば請求されることはありません。
小口出品は月間登録料が無料です。
Amazonの売上は銀行振込となりますので、受取口座の登録が必要となります。
ネット銀行でも問題ありません。
以下のいずれか1つが必要になります。
・クレジットカードの利用明細書
・インターネットバンキング取引明細
・預金通帳の取引明細書
・残高証明書
【注意事項】
・スクリーンショットは無効です。
・氏名・請求先住所・銀行情報が確認できる。
・発行日又は取引ページの履歴が確認できる。
・スマホ・デジカメ等で撮影した画像または、原本のスキャンデータを提出。
以上の書類が揃ったら、Amazon出品アカウントの作成に進みましょう。
出品アカウント登録は、こちらをクリックしてください。
または、「Amazon出品」等で検索していただくと、amazon.co.jpにアクセスできますので、トップに表示されている「さっそく始める」をクリックしてください。
出品用アカウントをまだお持ちでない方は「Amazonアカウント作成」をクリックし、必要事項を入力してください。
名前、メールアドレス、パスワードを入力すると、登録したメールアドレスに「確認コード」が届きますので入力して「アカウントの作成」に進んでください。
次に、事業所の所在地及び業種(個人/法人)を選択し、「同意して続行する」をクリックします。
法人の場合は、法人情報を入力する必要があります。
登記簿謄本をご用意の上、入力してください。
個人事業主の場合は入力の必要はありません。次のステップへ進んでください。
※確認のための電話番号は、登記されているものではなく、現在使用している連絡のとれるもので構いません。
※主な担当者名には、本人確認される方と同一の担当者名を入力してください。
国籍を選択すると、証明項目が表示されますので、パスポートや運転免許証に基づいた内容を入力しましょう。
続いて、登録するマーケットプレイスを選択しますが、「北米」や「ヨーロッパ」のチェックを外し「日本」のみの選択としておきましょう。
クレジットカード情報を入力します。
登録したクレジットカードから月額登録料が支払われます。
後で変更も可能です。
登録料を上回る売上が計上された場合は、その売上から相殺されます。
ストア名を入力し
・すべての商品にUPC/EAN/JANコードは付いていますか?に「はい」
・Amazonで出品を希望する商品のメーカーまたはブランド所有者ですか?に「いいえ」
※オリジナルブランド商品(OEM)を販売するのであれば「はい」
を選択して次に進みましょう。
本人確認書類をアップロードし送信します。
・過去180日以内に発行された取引明細書
以下のいずれか1つ
・クレジットカードの利用明細書
・インターネットバンキング取引明細
・預金通帳の取引明細書
・残高証明書
最後にAmazonの担当者とビデオ通話予約をします。
予約した日時にAmazon担当者とビデオ通話で本人確認をし、最終審査となります。
ビデオ通話はAWSで提供しているAmazon Chimeというサービスを使用して行われます。
ビデオ通話時、アカウント登録の際にアップロードした本人確認書類の原本が必要となります。取引明細等は事前にダウンロード、スキャンし印刷して準備されることをおすすめします。
開始時間に遅れたり、書類準備が間に合わず時間が長くなったりすると次回に持ち越しとなってしまいますのでご注意ください。
審査結果は最長72時間以内にメールにて連絡が届きます。
審査完了後、セラーセントラルにアクセスできるようになります。
出品アカウント作成時、登録するマーケットプレイスを「日本」のみ選択しますが、現在はアカウント登録時に複数のマーケットプレイスへアカウントが作成される仕組みとなっていいます。
他国のマーケットプレイスに登録されているかどうかは、セラーセントラル上部で確認することができます。
日本の他に登録されている国があれば、その国のアカウント入ってみましょう。
右端の「設定」から「出品用アカウント情報」に入ります。
アカウント登録時に複数のマーケットプレイスへアカウントが作成される仕組みとなっていいますが、実際の登録は「日本」のみ登録可能となっています。
各地域登録プロセス要求がセラーセントラル上でされるかと思いますが、その際はクレジットカード情報等も登録し、その上で「大口」になっていれば「小口」に変更または「解約」しましょう。
この時、オーストラリアのアカウントを解約すると日本のアカウントも一緒に解約されてしまうケースがありました。
ですので、「小口」に変更できるものは「小口」にダウングレードしておきましょう。
「小口」では月額登録料は発生しませんのでご安心ください。
先述のように、アカウント作成時に他国のマーケットプレイスへも登録させてしまうことがあります。
そして、アカウント作成と同時に「お客様のアカウントは、当サイトでの販売に使用されていない可能性のあるアカウントに関連していることが判明しました。」とアカウントが停止されてしまうこともあります。
この場合は、各国のマーケットプレイスの小口へのダウングレードまたは解約を進めましょう。
その際は、各マーケットプレイスのテクニカルサポートに問い合わせをしながら行うことをおすすめします。
Amazonセラーセントラル登録方法を詳しく解説しました。いかがだったでしょうか。
・Amazonセラーセントラルとは、Amazon出品者アカウントの管理画面
・出品アカウント作成には
行政機関発行の顔写真付きの身分証明書
メールアドレス
電話番号
クレジットカード
銀行口座
過去180日以内に発行された取引明細書が必要
・月50個以上を販売するなら「大口出品」を選択しましょう。
・アカウント作成審査にはビデオ通話が行われます。
・アカウント作成時の他国マーケットプレイスへの登録に注意してください。
少し手間はかかりますが、事前準備をしておけば難しいことではありませんので、是非今回の記事を参考にAmazonセラーセントラルに登録してみてくださいね。