Amazonで販売する際、FBAを利用することで商品の梱包や発送作業等をAmazonに代行してもらえるため、作業の効率化を図ることができます。
その一方で、FBAを利用して代行してもらうことによって手数料が発生します。
この手数料計算をしっかりしておかないと、「儲からない」原因になってしまうことがあります。
そこで今回は、AmazonFBAが儲からない理由と対策について解説していきます。
メディアの内容を動画でも詳しく解説してますので参考にしてください!
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FBA(Fulfillment By Amazon)とは、Amazonが提供する物流サービスのことを指します。
FBAを利用することで、商品の注文管理や梱包、発送や返品管理等の一切の物流作業をAmazonが代行してくれます。
物流作業を代行してくれるFBAですが、「商品登録」や「FBA倉庫への納品」は自分で行う必要があります。内容については、こちらで解説していますので参考にしてください。
ではその便利なFBAが、儲からない理由について見ていきましょう。
まず1点は、FBA納品にかかる配送料は「自己負担」というところです。
例えば140サイズをゆうパックを使って、関西から東京まで輸送した場合の配送料は、1,950円となります。
必要経費とは言え、しっかりと配送料も見込んだ利益を仕入れの段階でとっていかないと、利益がそのまま送料に消えてしまったなんてことになります。
2点目は、便利なサービスを使うことで発生する手数料です。
FBAを利用することで、あらゆる代行をしてくれるので、その「代行」に対する手数料がかかってきます。
この負担が大きく、「AmazonFBAは儲からない」となってしまいます。
どんな手数料がどれだけかかってくるかは、第2項で見ていきますが、要は、この手数料を超える利益を得られるような「仕入れ」ができればいいわけですよね。
ではどうやったらFBAをうまく使って稼ぐことができるのかを見ていきましょう。
FBA倉庫に商品を保管すると、保管場所のサイズで計測される「在庫保管手数料」が月ごとに発生します。
在庫保管手数料は、日数計算さますので、FBA倉庫で保管する日数が多くなるほど高くつきます。
ですので、回転のよい商品(早く売れる商品)を見つけることが、大事になってきます。
回転のよい商品というのは、「1ヶ月で売れる」とデータのとれている商品ですね。
回転のよい商品を見つけるためには、「keepaを使った売れるものを仕入れるリサーチ法」を記事にしていますので参考にしてみてくださいね。
次に確認しておきたいのは、「販売手数料」です。
Amazonで販売するには、商品カテゴリーごとに異なった販売手数料が発生します。
手数料は売上高の8%〜15%かかります。
そこで利益をとっていくために注目したいのは、販売手数料が少ない商品カテゴリー。
エレクトロニクス・カメラ・PC等では8%となっており、カメラ等は小さくて送料も抑えられます。
特に家電は高単価で利益もとりやすいのでおすすめです。
最後に、FBAまでの送料。こちらも抑えておきたいところです。
例えばプリンター等の大型商品の場合、
FBAシミュレーターで純利益が2,000円とれるので仕入れしよう!
では、損をする若しくは、利益が僅かしかとれなくなってしまいます。
プリンターをFBA倉庫に発送するには、それだけで送料が2,000円弱はかかってしまうからですね。
こういったことを避けるためにも、送料もなるべく抑えられるように配送業者の使い分けが必要です。
どの配送サービスを選べばいいかは、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
FBAを使って稼ぐには、手数料等の料金システムの理解が重要になってきます。
では、その料金システムを詳しく見ていきましょう。
FBAを利用する際には、商品を保管、管理する「在庫保管手数料」と、販売時の出荷・梱包・配送に対して課金される「配送代行手数料」が利用分に課金されます。
在庫保管手数料は、商品サイズ「体積」と保管日数で日割計算されます。
配送代行手数料は、商品の大きさと重量により決められています。
では実際に、これらの手数料がどれだけかかってくるのか、FBA料金シミュレーターを使って見ていきましょう。
FB料金シミュレーターとは、商品原価と販売価格を入力するだけで純利益や利益率を自動で計算してくれるツールです。
このツールを使ってしっかりと利益がとれるかどうかを事前に確認しましょう。
こちらの記事でもわかりやすく解説しているのでご覧ください!
AmazonセラーセントラルからFBA料金シミュレーターを開きます。
商品名やASINを入力して検索します。
「商品価格」を入力し、「計算」を押すとそれぞれの手数料が計算されます。
左側の青枠部分は出品者出荷にかかる手数料
右側の赤枠部分がFBA出荷にかかる手数料です。
商品あたりの月額保管手数料=在庫保管手数料
Amazon出品サービスの手数料は、Amazon販売手数料となり、
この手数料は、商品が属するカテゴリーによって異なります。
カテゴリーにより8〜15%の販売手数料がかかってきます。
料金表はこちらから。
商品価格を入力し計算すると、各手数料が引かれて、
「純利益」と「純利益率」が表示されます。
「商品原価」は「0」なので、この表示「純利益」が損益分岐点となります。
例えばこの商品を10,000円で仕入れしようとする場合、
出品者出荷では、純利益が2,045円 15%
FBA出荷では、純利益が1,607円 12%の利益率となります。
仕入れる際、ただ差額だけで仕入れてしまうと、思わぬ手数料に損をしてしまうこともあります。事前にしっかりと利益計算をする習慣をつけておきましょう。
きちんと計算した上で利用すればむしろ稼ぐツールとなりますので、是非うまく利用してください。
以上、FBAをうまく利用する方法をお伝えしてきましたが、AmazonFBAを使うことのメリットを改めてお伝えしておきます。
商品を販売するには、在庫をもつ必要があります。通常は、仕入れた商品を保管する場所や倉庫が必要です。
しかし、FBAを利用することで在庫はFBA倉庫で保管してくれます。
仕入れた商品をすぐにFBA倉庫に納品することで、自宅での保管場所の心配はなくなりますね。
注文が入れば商品を梱包し、発送しなければなりません。この手間暇のかかる作業もAmazonが代行してくれます。
しかも、商品に合わせた梱包で配送中の破損等は防いでくれます。
365日24時間休みなく迅速に発送をしてくれるのは、とても有り難いサービスですよね。
Amazonのお客様の多くはプライム対象の商品を探しています。
プライム対象の商品は「お急ぎ便」や「当日お急ぎ便」等無料で利用できる配送特典があります。
ですので、同じ商品でも、Amazonプライム対象商品として出品できるFBA利用出品者の方が売れやすい状態となります。
メリットをしっかりと活かしながら利用させてもらうことで、空いた時間と手を仕入れにかけることができます。
だからこそ、大きく稼ぐことのできるシステムになっているんですね。
AmazonFBAが儲からない理由について解説してきました。いかがだったでしょうか。
AmazonFBAとは
在庫保管や梱包・発送作業等物流業務を代行してくれる便利なサービス
AmazonFBAが「儲からない理由」は、FBAがまでの送料と手数料の高さ
FBAを利用する際に注意しておきたい点
・FBA料金シミュレーターを利用して手数料計算をする
・FBA倉庫への送料も考慮し、配送サービスをうまく使って送料を抑える
「儲からない理由」は、うまく使えばどれも稼ぎを生み出してくれるツールとなります。
この記事を参考に是非AmazonFBAをを便利に利用してくださいね。