海外仕入れで低コスト化を求めるあまり、誤ってニセモノを購入してしまったという例は少なくありません。
でもニセモノを仕入れて販売すると、それが故意でも過失でもビジネスに悪影響を与えます。
ヤフオク、アマゾン、バイマなどでは購入者から悪評をつけられたり、アカウントを停止されたりといったペナルティを課せられます。
ですから、悪意がなければ問題ないというわけにはいきません。
つまり、商品の仕入れには、ニセモノをつかまされないための心得が必要です。
とはいえ、有名ブランドにはニセモノも多く出回っており、ニセモノに気づかないケースもあります。
では一体、どのようにして本物とニセモノを見分けるのか?
そのあたりを詳しく解説していきます。
本物とニセモノを見分けるとき、これさえやれば大丈夫的なことはなく総合的なチェックが必要です。
ブランドの公式ショップにある正規品と見比べて、ロゴ、価格、デザイン、色などあらゆる視点での確認が必要です。
例えば、ダウンジャケットで有名なモンクレールは人気が高いこともあり、オンラインショップでニセモノをよく見かけます。
モンクレールの場合、まずダウンジャケットの厚みを確認します。
本物は保温性の高い密度のホワイトグースのダウンを採用しているため、厚みがあり形がキレイです。
でもニセモノは安価で低品質な素材を使っているため厚みがなくペラペラです。
次にワッペンの形状と縫い付けを確認します。
本物はロゴがクリーム色で毛羽立っているフェルト状の生地が採用されていて、ロゴに沿ってしかりと刺繍がなされています。
一方で、ニセモノはロゴの形状がいびつで、ロゴが印刷されている場合もあります。
さらに、ファスナーを確認すると、本物の刃部分は左右の粒が上下にずれた非対称な形状に対して、ニセモノは一般的なファスナーの形状です。
ニセモノを販売しているショップでは、堂々と扱っている商品がニセモノであることを表示している場合があります。
例えば、fake、imitation、copyといった英語で商品のサイト内に記載されています。
ですから、怪しいと感じたときは必ず確認することをオススメします。
またショップに直接問い合わせるのも良いでしょう。
もしかすると、商品が本物かどうか聞くなんて相手に失礼だと思う人もいるかもしれません。
でも日本人は相手に気を遣いすぎる面があり、それがビジネスでの失敗を招くこともありますので、そのあたりは臆せず問い合わせることも必要です。
ニセモノをつかまされないためには仕入れ先を厳選することが何よりの対策になります。
まず大丈夫という仕入れ先は、やはりメーカーやブランドの公式サイトです。
ただ、こうしたところからの仕入れはコストパフォーマンスが悪く、ビジネスとしての旨味に欠ける場合があります。
また大手デパートなども比較的安心して仕入れることができますが、やはり利益率を考えると希望価格での受注が見込めないと難しいです。
こうして考えると、やはり海外のオンラインショップやeBayなどのオークションサイトでの仕入れが相対的に多くなりますので、販売者に本物であることを確認することが失敗しない仕入れのコツと言えます。
特にeBayではFeedback(評価)を参考にすれば、本物を売り続けているという判断ができるはずです。
海外から商品を仕入れて国内で販売する物販ビジネス利益を伸ばしていくには、こうしたニセモノ対策をしっかり行うことで優良な仕入れ先の開拓にもつながります。
ぜひ購入者が安心して買い物ができる仕入れをしてくださいね。