インターネットが普及して以降、海外はとても身近な存在となり、個人での輸入もしやすい時代になりました。
事実、海外から商品を仕入れて国内で販売する物販ビジネスは個人の副業などで人気がある分野です。
とはいえ、世界には日本から通常仕入れることができない商品もたくさんあります。
eBayを利用している人なら「May not ship to Japan(日本へは発送できません)」という表示を見かけたことがあると思います。
しかし、国内のネットショップやオークションサイトでは本来日本に発送できない商品が出品されていることがあります。
もちろん、違法な手段を使って仕入れたものではありません。
では一体、こうした商品はどのように仕入れているのか?
そのあたりを詳しく解説していきたいと思います。
海外のサイトで商品を探していると、商品の発送をアメリカ国内のみなど出品する側の在住国のみとしている販売者がいます。
こうした商品は一般的な方法では仕入れが不可能ですが、日本に発送していないわけですから、日本で販売すれば高値で売れる可能性があります。
日本未発送の商品を仕入れるには2つの方法が考えられます。
一つは販売者に交渉することです。
日本人は交渉が苦手と言われることがありますが、聞くのはただですからものは試し用です。
これはレストランでメニューにない料理を注文するのと同じで、お店によってはサービスしてもらえることがありますよね。
ただ、海外サイトですからメッセージのやりとりは当然英語が必要になります。
この部分で心理的なハードルが高くなるかもしれませんが、販売者に「商品が気に入ったので日本に送っていただけませんか?」と
問い合わせするくらい、翻訳サイトを使えば英文を知ることは簡単です。
それに、あなたはビジネス目的で商品を仕入れるのですから、その程度の努力はした方が売上アップにつながります。
質問するだけなら無料ですからぜひ試してみてくださいね。
さて、交渉の結果、やはり日本へは発送できないと言われた場合はどうすれば良いでしょうか?
実は海外仕入れには転送サービスという裏技があります。
これは転送会社に手数料を払って日本未発送の商品を送ってもらう方法です。
転送会社は世界中にあります。
同じようなことを考える人は日本人だけではありませんから、仲介的な存在で中間マージンを生み出しているのです。
例えば、アメリカのオレゴン州に倉庫を持つUS-BUYERは最低5ドルから利用することが可能で、最大90日間商品を保管してもらえます。
もちろん、eBayやアマゾンにも対応しているので、日本未発送商品の仕入れには有効です。
またMyUSという会社が日本人ユーザーを多く抱えると言われていて、転送会社としては老舗で料金も良心的です。
特にMyUSでは出荷量が多ければ多いほど送料が安くなるシステムなので、低コスト化の魅力があります。
他では日本語で利用できる”はむはむ”便というサービスもありますが、こちらは手数料が英語サイトに比べて高めなのがネックです。
このように、転送サービスを利用することで、日本未発送の商品を簡単に仕入れることができるのです。
もちろん、転送サービスは手数料がかかりますから、その分の計算はしっかりと行う必要があります。
とはいえ、需要が確かな日本未発送商品は、大量発注すれば手数料を差し引いても十分利益が出ますから、できる限り多くの商品をまとめて送ることで送料を抑えるなど工夫を凝らせば効率の良い仕入れが可能です。