転売で稼いでいくためには、「その商品がどれくらい利益を出せるのか」を考えて、商品選定を行なう必要があります。とはいえ、転売に初めて取り組む方のなかには、「転売の一般的な利益率が想像できない」という方もいるかもしれません。
転売でビジネスを始めるなら、利益率を計算できるようにしておきましょう。
今回の記事では、利益率の計算方法と目安、利益率を高めるために押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
Contents
【転売の利益率】計算方法と目安
利益率とは、“売上高における利益の比率”のことです。転売でビジネスを拡大していくためには、この利益率を高める工夫が必要です。
利益率の計算方法
転売の利益率は、以下の計算式で算出できます。
利益率=利益額÷販売価格×100
転売では利益率アップを目指しますが、単に「利益率の高い商品だけを選べば良い」というわけではないのが難しいところです。利益率の高さだけでなく、その商品が安定的に売れるかどうかも重要な要素となります。
商品の価格設定を上げればその分だけ利益率は高くなりますが、価格設定を上げるほど商品は売れづらくなるものです。
転売での利益を増やしていく方法は、「利益率の高い商品を狙う」もしくは「利益率が低い商品を大量に売る」の2パターンです。利益率と回転率を両方考慮したうえで、自分にとってどちらの方法が合っているかを考えましょう。
各販売先で目指したい利益率の目安
転売で利用する代表的な販売先としては、Amazon・ヤフオク・メルカリが挙げられます。それぞれの販売先で目標としたい利益率の目安は以下のとおりです。
- Amazon:10~20%
- ヤフオク:20~30%
- メルカリ:20%前後
ただし、上記の数値はあくまでも目安です。利益率の高いお宝商品はライバルも多いため、実践を積み重ねていきながら利益率アップを狙いましょう。
転売の利益率を高めるポイント
ここでは、転売で稼ぐにあたって覚えておきたいポイントを5つ紹介します。
複数の仕入れ先をチェックする
同じ商品であっても、仕入れ先によって価格が異なる場合があります。できるだけ安く仕入れるためにも、仕入れ先のルートを増やして選択肢を広げておきましょう。
スマートフォンやパソコンを使った仕入れは便利ですが、全国のライバルと競争しながら仕入れなくてはなりません。インターネット上で仕入れるだけでなく、実店舗に足を運んで直接仕入れるのもおすすめです。
実店舗の場合は、地域ごとに店舗の数やライバルの数が異なります。運が良ければ、お宝商品が多数残っていて狙い目かもしれません。セールや在庫処分の時期を優先しながら、実際に足を運んでみるとよいでしょう。
まとめ買いで安く仕入れる
もし交渉可能な仕入れ先があるなら、まとめ買いでの値引き交渉をしてみるのもおすすめです。まとまった資金が必要となりますが、売れる商品を見つけたときには交渉してみるとよいでしょう。
ただし、まとめ買いでの割引を実現するには、仕入れ先との信頼関係を構築することが重要です。また、仕入れの数によっては保管スペースを圧迫する可能性があります。回転率のことも考えながら、まとめ買いでの仕入れを検討してみてください。
プレミア化を狙って新品を仕入れる
転売でメインとなるのは中古品ですが、新品を仕入れて転売することもできます。ただし、安く仕入れられる中古品と比べて、新品のほうが利益率は低くなりがちです。
新品を転売するのであれば、発売後にプレミア化する人気商品を狙ってみましょう。正規店で入手困難な商品は、プレミア化して高値で売れることがあります。
手数料や配送料を抑える
利益率を高めるためには、できるだけ経費負担を減らしていくことが肝心です。少量の取引では気にならないかもしれませんが、取引量が多いほど手数料や配送料の負担がかさみます。
インターネット上での転売では、販売サイトに手数料を支払うケースが一般的です。Amazonのように、商品ジャンルによって販売手数料が異なるプラットフォームもあります。
手数料を節約するためにも、できるだけ手数料負担の少ない販売サイトを選ぶとよいでしょう。クレジットカードでポイントを貯められるサイトもあるので、上手に活用してみましょう。
海外市場を活用する
国内転売で安定して稼ぐことが難しいなら、海外市場での仕入れ・販売に目を向けてみるとよいでしょう。海外サイトで原価の安い商品を仕入れて、日本で高く販売することで利益率を高められます。
また、日本と海外では売れやすい商品が異なるのもポイントです。日本で人気のない商品でも海外市場であればよく売れる、ということも珍しくありません。
海外市場を活用した転売ではある程度の語学力が必要ですが、国内よりもライバルが少ないことも大きなメリットといえます。
まとめ
転売で継続して稼いでいくためには、利益率の計算を行なうことはもちろん、回転率とのバランスも考えていく必要があります。
転売で基本となるのは、「商品をできるだけ安く仕入れること」「商品をできるだけ高く売ること」の2つです。海外も含めて仕入れ先を増やし、単価交渉・経費節約を行なうことで、全体の利益率を底上げできます。
今回紹介した内容を参考にしながら、利益率を上げる工夫をしてみてください。