〜香港展示会からクラファン成功まで〜
はじめに
当社ではいくつかの事業を展開していますが、その中のひとつに、
海外で可能性のある商品を見つけ出し、
日本市場で通用するブランドへと再設計し、
販売まで伴走する取り組みがあります。
単なる輸入ではありません。
商品選定、改良提案、パッケージ制作、LP設計、クラウドファンディング、そしてEC販売までをワンストップで行っています。

海外で見つけた商品を、そのまま売ることはほとんどありません。
日本市場に合わせて再設計し、どうすれば価値が正しく伝わるかを考えながら形にしていきます。
ここでしっかりと構築をしていくことによって、海外展開、海外ビジネスの成功が待っているというわけです。
自分の手がけた商品が世に羽ばたいていく。
非常に手応え、やりがいのあるフローといえます。
では実際に、どのようなステップで進めているのか。
本シリーズでは、その流れを順を追ってご紹介していきます。
第一話
なぜ、私たちは香港の展示会を選んだのか
新しい商品開発に取り組むと決めたとき、
私たちが最初に考えたのは「何を売るか」よりも、
「どこから探すか」でした。
国内の展示会を見るという選択肢もありましたし、
既存の取引先から広げていく方法もあります。
その中で、私たちは香港の展示会を選びました。

理由は大きく三つあります。
◼︎一つは、アジアのハブとして
OEM・ODMメーカーが集まっていること。
◼︎二つ目は、欧米市場向けの商品も同時に並ぶため、
トレンドを横断的に見られること。
◼︎そして三つ目は、
当社代表が香港の展示会事情や市場構造を熟知していたことです。
どの展示会に行くべきか。
どのゾーンを見るべきか。
どの価格帯に可能性があるのか。
経験値があるからこそ、
「なんとなく海外へ行く」のではなく、
ある程度の仮説を持ったうえで現地に入ることができました。
海外展示会というと、
刺激的で華やかな印象を持たれるかもしれません。

しかし実際には、
膨大なブースの中から
日本市場で成立する商品を見極める
非常に地道な作業の連続です。
私たちが展示会で見ているのは、
単なる「良さそうな商品」ではありません。
| ・価格設計が組めるか ・改良の余地はあるか ・競合との差別化は可能か ・ロットは現実的か ・将来的にブランド展開できるか |
そうした視点で、
一つひとつ確認していきます。
そして、このときはまだ気づいていませんでしたが、
本当に難しいのは“見つけること”ではなく、
“持ち帰ってから形にすること”でした。
この連載では、
- 展示会での具体的な見極めポイント
- 商談で必ず確認すべき項目
- 海外調達で起こりがちな失敗
- 帰国後の設計・翻訳・パッケージ制作
- クラウドファンディング成功までの流れ
- そしてEC販売への展開
を、順を追ってお伝えしていきます。
次回は、
香港の展示会で私たちが実際に見ているポイントについて、
具体的に整理していきます。
最後に、ひとつお伝えしておきたいことがあります。
海外展示会については、
ネットやSNS、動画でもある程度の情報は手に入ります。
実際、事前に調べることもとても大切です。
ただ、それだけでは見えてこないものがあります。
会場の空気感。
ブースごとの熱量。
人の動きや、立ち止まるポイント。
そして「これはいけるかもしれない」と感じる、あの一瞬の感覚。
こういったものは、
実際にその場に立ってみないとわかりません。
頭で理解することと、
自分の感覚として掴むことは、
似ているようでまったく別物です。
海外展示会は、
『商品を見つけるだけの場所』ではなく、
『商品を見る目を自分の中に育てていく場所』でもあると感じています。
もし少しでも興味があるなら、
一度は足を運んでみることをおすすめします。
きっとそこで、
これからの商品づくりの見え方が変わります。







